風邪をひくことを防ぐには、原因となるウイルスを寄せ付けないことと、免疫力を落とさないことの2つがポイントです。
ウイルスを寄せ付けない方法は、うがいと手洗いをこまめにすることです。なんと言ってもこれが一番の基本。お茶うがいは風邪の予防に効果的です。お茶に含まれるカテキンには、ウイルスの増殖を抑える抗酸化作用があるからです。
また、部屋の温度と湿度の調節を(やや高めに)することも大切です。また、風邪の流行時には人ごみを避けることも予防になります。外出時には、しっかり寒さ対策もしましょう。
免疫力アップの基本は、食事、運動、睡眠の3つです。規則正しい生活を日頃から送り、充分な睡眠をとるよう心がけましょう。適度な運動もウイルスに対抗できる強い体づくりに役立ちます。また、食事は栄養のバランスを考えてとることが大切なのは言うまでもありません。
風邪をひくと腸の働きが弱まることが多いので、脂っこいものや味の濃いもの、刺激の強いものは避けたほうがよいです。牛乳なども下痢を起こしやすくなります。
逆に良いものとしては、しょうがが挙げられます。しょうがには解毒や解熱作用があり、体を温める効能もありますので、生姜をすりおろした汁をお湯で割って、はちみつなどを加えたしょうが湯は、風邪の回復に役立ちます。
その他、風邪に効く栄養素は次のようなものになります。
タンパク質・アミノ酸
タンパク質は細胞の主成分。細菌やウイルスとたたかう抗体などもタンパク質でできています。
ベータカロチン
血液中や細胞内で抗酸化作用があり、不足すると感染症にかかります。食材としては、にんじん、かぼちゃ、小松菜などに多く含まれます。
ビタミンC
免疫力を高める働きがあります。また、抗酸化作用や抗ストレス作用なども期待できます。多く含まれる食材は、ブロッコリー、小松菜、みかんなどです。
市販の風邪薬には、さまざまな症状に有効な成分が配合されている「総合感冒薬」と、それぞれの症状に応じた薬があります。
のど、鼻水、せきなど2つ以上の症状が出ているときには、「総合感冒薬」を。鼻水やくしゃみなどの症状があるときは鼻炎薬、せきやたんなどの場合には鎮咳薬(ちんがいやく)など、各症状に応じた薬を使うようにすると、効果的です。
風邪薬に使用される主な成分
■解熱鎮静効果のある成分
熱を下げ、頭痛、喉の痛みを抑えます。
・アセトアミノフェン ・エテンザミノ ・アスピリン
・イブプロフェン ・イソプロピルアンチピリン
■抗ヒスタミン成分
鼻水、くしゃみなどを抑えます。
・マレイン酸クロルフェニラミン
・マレイン酸カルビノキサミン
・塩酸ジフェンヒドラミン
・フマル酸クレマスチン
■鎮咳成分
せき中枢に働いてせきを鎮めます。
・臭化水素酸デキストロメトルファン
・ヒベンズ酸チペピジン
・リン酸ジヒドロコデイン ・ノスカピン
気管支を拡げて、せき、たんを鎮めます。
・塩酸メチルエフェドリン
■去たん成分
たんを抑えます。
・塩酸プロムヘキシン ・グアイフェネシン
・グアヤコールスルホン酸カリウム
飲み方にも注意が必要です。薬をお茶やコーヒーで飲むのは避けましょう。お茶やカフェインによって効き目が弱められたり、副作用が強められたりするケースがあるからです。
また、薬の作用が強く出る場合があるので、アルコールで飲むのもNG。コップ1杯の水、またはぬるま湯で飲むようにしましょう。
風邪は、ひき始めの対処が何よりも大切です。ウイルスの増殖を抑え、本格的な風邪になることを避けられるからです。そのためには、喉の違和感や鼻の乾燥感などの風邪の最初のサインを見逃さずに、うがい手洗いをこまめにし、充分な栄養と睡眠を取るようにしましょう。
風邪を治す基本は、安静、保温、栄養補給の3つがポイントです。
暖かくして安静にし、睡眠も十分に取ることで、ウイルスへの抵抗力をキープすることができます。ずっと寝ている必要はありませんが、外出はなるべく控えた方が悪化を防げます。
風邪をひいたら暖かくしましょうということはよく言われますが、粘膜の抵抗力を高めるために、室内の温度は20〜25℃、湿度は40〜50%ぐらいにするのが良いようです。
栄養補給も風邪を治すためには重要な点です。食欲がない場合は無理に食べる必要はありませんが、栄養価が高く消化がよくて胃にやさしいものを、少しでも食べるようにしましょう。りんごのすりおろしや煮込みうどんなどが該当します。
また、発熱などにより汗をかきますので、脱水症状を起こさないよう、水分は充分に補給しましょう。そして汗をかいたらこまめに着替えることも大切です。
初期の軽い症状には市販薬も効果的ですので、十分な食事を摂って、市販薬を飲んで、早めに就寝するということを1日〜2日するだけで、結構治るものです。
風邪をひいた時のお風呂ですが、熱が無ければ入っても大丈夫です。但し入浴はかなり体力を消耗しますので、体力が落ちているときに入浴すると、風邪の進行を早める可能性があります。はいるなら、ややぬるめのお湯の方が体力の消耗が少ないのでおすすめです。入浴後は湯冷めしないように気をつけましょう。